PSL(2,7)=\left\{\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix}|a,b,c,d\in{\mathbb F}_7,ad-bc=1\bmod 7\right\}/I\sim-I
という、7元体での 2\times2 行列で、行列式が1となる群 SL(2,7) を I と -I を同一視して
得られる商群です.
つまり、\langle I,-I\rangle\subset SL(2,7) という部分群によって割られる群ということになります.
PSL(2,7) の単位元は e と書くことにします.
このような群は、 S=\begin{pmatrix}1&1\\0&1\end{pmatrix} と T=\begin{pmatrix}0&1\\-1&0\end{pmatrix} によって生成され、全ての元は、
[a_n,a_{n-1},\cdots,a_1]=TS^{a_n}TS^{a_{n-1}}\cdots TS^{a_1}
のような形に表示できます.
このような書き方は一意的ではなく、T^2=S^7=(TS)^3=e や、(TS^3)^4=e なる関係式もあります.
また、群 G の元のこの書き方をしたときの n のことを、この表示の長さということにします.
長さは、群の元から決まる不変な物ではなく、表示の仕方によって変わりえます.
この群の位数(元の個数)は、168個です.
その168個は、以前のブログ で全て書き出しました.
共役類
群 G において、x,x'\in G が共役であるとは、ある y\in G が存在して、yxy^{-1}=x'
となることをいいます.
共役という関係は、同値関係になります.
共役によって結んだ関係によって群 G の全ての元をいくつかにクラスにわけたものを共役類といいます.
x,x' が共役であるということを今後
x\sim x'
という記号を使っていきます.この記号は大変便利です.
PSL(2,7) の元の表示でいうと、[a_1,a_2,\cdots,a_n]\sim [a_2,a_3,\cdots,a_n,a_1]
なる巡回置換は共役となります.
この巡回置換による共役は下で多数使われることになります.
位数
e を群 G の単位元とします.
元 x\in G の位数とは、x^n=e となる最小の正の整数のことをいいます.
共役な元同士は
x^n=e ならば、
(yxy^{-1})^n=yx^ny^{-1} =yey^{-1}=e
となり、(最小性は別にやる必要がありますが...)
位数が等しくなりますが、逆は一般に正しくありません.
つまり、位数が同じという元同士の関係は、共役であるという関係より、弱いことがわかります.
弱い関係の方が、多くの元を分類することができるので、より細かい分類ができます.
また、x\sim x' で、y\sim y' だからといって、xy\sim x'y' となるとはかぎりません.
PSL(2,7) の長さ1の元
G=PSL(2,7) の表示において、
[a_1,\cdots,a_{n-1}]\cdot[a_n]=[a_1,\cdots,a_n]
であることに注意しましょう.
長さ1の元は以下になります.
のように示されます.
位数が2の元は全て共役です.
位数3の元
位数がの元は、次の 56個です。
[1],[-1]
[1,1],[1,3],[2,4],[2,5],[3,1],[3,5],[4,2],[4,6],[5,2],[5,3],[6,4],[6,6]
[0,2,4],[0,2,6],[1,2,2],[1,2,4],[2,2,1],[2,2,4],[3,2,4],[3,2,5],[4,2,0],[4,2,1],[4,2,2],[4,2,3],[4,2,4],[4,2,5],[4,2,6],[5,2,3],[5,2,4],[6,2,0],[6,2,4],[0,3,3],[0,3,5],[1,3,5],[1,3,6][[2,3,4],[2,3,5],[3,3,0],[3,3,5],[4,3,2],[4,3,5],[5,3,0],[5,3,1],[5,3,2],[5,3,3],[5,3,4],[5,3,5],[5,3,6],[6,3,1],[6,3,5]
[0,4,2,0],[0,4,2,1],[0,5,3,0],[0,5,3,3]
これらの互いに共役であることを示します.
長さが大きいものから小さいものへ順に簡単にしていきます.
長さ4のもの
[0,4,2,0]\sim[0,0,4,2]\sim[4,2]
[0,4,2,1]\sim[1,0,4,2]\sim[5,2]
[0,5,3,0]\sim[0,0,5,3]\sim[5,3]
[0,5,3,3]\sim[3,0,5,3]\sim[1,3]
長さ3で、0,1,6 をふくむもの
[0,2,4]\sim[4,0,2]\sim[1], [0,2,6]\sim[6,0,2]\sim[1], [4,2,0]\sim[2,0,4]\sim[-1],
[6,2,0]\sim[2,0,6]\sim[1], [0,3,3]\sim[3,0,3]\sim[-1], [0,3,5]\sim[5,0,3]\sim[1]
[1,2,2]\sim[2,1,2]\sim[1,1], [1,2,4]\sim[4,1,2]=[3,1], [2,2,1]\sim[2,1,2]=[1,1]
[4,2,1]\sim[2,1,4]=[1,3], [4,2,6]\sim[2,-1,4]=[3,5], [6,2,4]\sim[4,-1,2]=[5,3]
[1,3,5]\sim[5,1,3]=[6,4], [1,3,6]\sim[6,1,3]=[5,2], [5,3,1]\sim[3,1,5]=[2,4]
[5,3,6]\sim[3,-1,5]=[4,6], [6,3,1]\sim[3,1,6]\sim[2,5], [6,3,5]\sim[5,-1,3]=[6,4]
長さ3で0,1,6をふくまないもの
[4,2,2]\sim[2,2,4]\sim[1,-1,1,4]\sim[1,-2,3]\sim[3,1,-2]=[2,-3]=[2,4]
[3,2,4]\sim[4,3,2]\sim[4,0,-3,-3,-3,0,2]\sim[-1,-3,-1]\sim
[3,2,5]\sim[5,3,2]\sim[5,0,-3,-3,-3,0,2]\sim[2,-3,-1]\sim[-3,-1,2]\sim[-2,3]
[4,2,3]\sim[2,3,4]\sim[2,0,-3,-3,-3,0,4]\sim[-1,-3,1]\sim[1,-1,-3]\sim[2,-2]
[4,2,4]\sim[2,4,4]=[2,0,3,3,3,0,4]=[5,3,7]=[5,3,0]\sim[3,0,5]=[1]
[4,2,5]=[0,3,3,3,0,2,5]\sim[5,0,3,3,5]=[1,3,5]\sim[5,1,3]\sim[4,2]
[5,2,3]\sim[2,3,5]\sim[2,0,-3,-3,-3,0,5]\sim[-1,-3,2]\sim[2,-1,-3]\sim[3,-2]
[5,2,4]=[5,2,0,3,3,3,0]=[5,5,3,3,0]\sim[5,3,3,0,5]=[5,3,1]\sim[3,1,5]\sim[2,4]
[3,3,5]\sim[5,3,3]\sim[5][3,3]^{-1}=[5][0,-3,-3,0]\sim[2,-3,0]\sim[-1]
[4,3,5]\sim[4,0,-3,-3,-3,0,5]\sim[1,-3,2]\sim[2,1,-3]\sim[1,-4]
[5,3,4]\sim[5,0,-3,-3,-3,0,4]\sim[2,-3,1]\sim[-3,1,2]\sim[-4,1]
[5,3,5]\sim[-2,-2,3]=[-1,1,-1,3]\sim[-1,2,4]\sim[4,-1,2]=[5,3]
長さが2のもの
[1,1]\sim[0,-1,0]\sim[0,0,-1]\sim[-1]
[1,3]\sim[3,1]\sim[2,-1,0]\sim[-1,0,2]\sim[1]
[3,5]\sim[5,3]\sim[5,0,-3,-3,-3,0]\sim[2,-3,-3,0]\sim[-3,-3,0,2]\sim[-3,-1]\sim[-2,1,0]\sim[-1]
[6,6]\sim[0,0,-1,-1]\sim[0,1,0]\sim[1,0,0]\sim[1]
[4,6]\sim[6,4]\sim[-1,4]\sim[0,0,-1,4]\sim[0,1,5]\sim[1,0,5]\sim[-1]
[2,4]\sim[4,2]\sim[3,-1,1]\sim[3,-2,-1]=[-2,-1,3]\sim[-1,4]
[2,5]\sim[5,2]\sim[6,1,3]=[1,3,-1]\sim[1,4,1,0]\sim[4,1,0,1]\sim[4,2]
長さが1のもの.
[1]=[4,0,-3]=[4,0,-3,0,0]=[4,3,3,3,0]\sim[3,3,3,0,4]\sim[3,3,7]\sim[3,0,3]=[-1]
位数が4の元
位数が4の元は、次の42個です.
[3],[4]
[1,5],[1,6],[2,3],[2,6],[3,2],[3,4],[4,3],[4,5],[5,1],[5,4],[6,1],[6,2]
[0,2,1],[0,2,2],[1,2,0],[1,2,6],[2,2,0],[2,2,5],[3,2,3],[3,2,6],[5,2,2],[5,2,5],[6,2,1],[6,2,3],[0,3,0],[0,3,1],[1,3,0],[1,3,4],[2,3,3],[2,3,6],[3,3,2],[3,3,3],[4,3,1],[4,3,6],[6,3,2],[6,3,4]
[0,4,2,2],[0,4,2,6],[0,5,3,4],[0,5,3,6]
同じように長さが小さいもの帰着させていくことで、
これらが互いに共役であることを示します。
長さが4のもの
[0,4,2,2]\sim[2,0,4,2]\sim[6,2]
[0,4,2,6]\sim[6,0,4,2]\sim[3,2]
[0,5,3,4]\sim[4,0,5,3]\sim[2,3]
[0,5,3,6]\sim[6,0,5,3]\sim[11,3]\sim[4,3]
長さが3のもので0,1,6を含むもの.
[0,2,1]\sim[1,0,2]=[3]
[0,2,2]\sim[2,0,2]=[4]
[1,2,0]\sim[2,0,1]=[3]
[1,2,6]\sim[2,-1,1]=[3,2]
[2,2,0]\sim[2,0,2]=[4]
[0,3,0]\sim[0,0,3]=[3]
[0,3,1]\sim[1,0,3]=[4]
[1,3,0]\sim[3,0,1]=[4]
[6,2,1]\sim[2,1,6]=[1,5]
[1,3,4]\sim[4,1,3]=[3,2]
[4,3,1]\sim[3,1,4]=[2,3]
[4,3,6]\sim[3,-1,4]=[4,5]
[3,2,6]\sim[6,3,2]\sim[2,-1,3]=[3,4]
[6,2,3]\sim[2,3,6]\sim[3,-1,2]=[4,3]
[6,3,4]\sim[4,-1,3]=[5,4]
長さが3で0,1,6を含まないもの.
[2,2,5]\sim[1,-1,1,5]=[1,-2,4]\sim[4,1,-2]=[3,-3]
[3,2,3]\sim[2,3,3]\sim[3,3,2]=[0,-3,-3,-3,0,2]=[0,-3,-3,-1]\sim[-1,0,-3,-3]=[-4,-3]
[5,2,2]\sim[5,2,5]\sim[2,5,5]=[2,-1,1,-1]=[3,2,-1]\sim[2,-1,3]=[3,4]
[3,3,3]\sim[0,-3,0]\sim[0,0,-3]=[-3]
長さが2のもの
[1,5]\sim[5,1]=[4,-1,0]\sim[-1,0,4]=[3]
[1,6]\sim[6,1]=[5,-1,0]\sim[-1,0,5]=[4]
[2,3]\sim[3,2]=[0,-3,-3,-3,0,2]=[0,-3,-3,-1]\sim[-1,0,-3,-3]\sim[-4,-3]=[3,4]
[2,6]\sim[6,2]=[2,-1]=[3,1,0]=[1,0,3]=[4]
[3,4]\sim[4,3]=[4,0,-3,-3,-3,0]=[1,-3,-3,0]\sim[-3,-2]=[4,5]
[4,5]\sim[5,4]\sim[-2,-3]=[-1,1,-2]\sim[-2,-1,1]=[-1,2]\sim[0,1,3]\sim[3,0,1]=[4]
長さが1のもの
[3]\sim[0,-5,-2,0][3][2,5]=[0,-5,-2,0,3,2,5]=[0,-5,1,2,5]=[0,-6,1,5]=[0,-7,4]\sim[0,0,4]=[4]
という、7元体での 2\times2 行列で、行列式が1となる群 SL(2,7) を I と -I を同一視して
得られる商群です.
つまり、\langle I,-I\rangle\subset SL(2,7) という部分群によって割られる群ということになります.
PSL(2,7) の単位元は e と書くことにします.
このような群は、 S=\begin{pmatrix}1&1\\0&1\end{pmatrix} と T=\begin{pmatrix}0&1\\-1&0\end{pmatrix} によって生成され、全ての元は、
[a_n,a_{n-1},\cdots,a_1]=TS^{a_n}TS^{a_{n-1}}\cdots TS^{a_1}
のような形に表示できます.
このような書き方は一意的ではなく、T^2=S^7=(TS)^3=e や、(TS^3)^4=e なる関係式もあります.
また、群 G の元のこの書き方をしたときの n のことを、この表示の長さということにします.
長さは、群の元から決まる不変な物ではなく、表示の仕方によって変わりえます.
この群の位数(元の個数)は、168個です.
その168個は、以前のブログ で全て書き出しました.
共役類
群 G において、x,x'\in G が共役であるとは、ある y\in G が存在して、yxy^{-1}=x'
となることをいいます.
共役という関係は、同値関係になります.
共役によって結んだ関係によって群 G の全ての元をいくつかにクラスにわけたものを共役類といいます.
x,x' が共役であるということを今後
x\sim x'
という記号を使っていきます.この記号は大変便利です.
PSL(2,7) の元の表示でいうと、[a_1,a_2,\cdots,a_n]\sim [a_2,a_3,\cdots,a_n,a_1]
なる巡回置換は共役となります.
この巡回置換による共役は下で多数使われることになります.
位数
e を群 G の単位元とします.
元 x\in G の位数とは、x^n=e となる最小の正の整数のことをいいます.
共役な元同士は
x^n=e ならば、
(yxy^{-1})^n=yx^ny^{-1} =yey^{-1}=e
となり、(最小性は別にやる必要がありますが...)
位数が等しくなりますが、逆は一般に正しくありません.
x,x' が共役 ⇨ x,x' の位数が同じ
つまり、位数が同じという元同士の関係は、共役であるという関係より、弱いことがわかります.
弱い関係の方が、多くの元を分類することができるので、より細かい分類ができます.
また、x\sim x' で、y\sim y' だからといって、xy\sim x'y' となるとはかぎりません.
PSL(2,7) の長さ1の元
G=PSL(2,7) の表示において、
[a_1,\cdots,a_{n-1}]\cdot[a_n]=[a_1,\cdots,a_n]
であることに注意しましょう.
長さ1の元は以下になります.
[0]=TS^0 位数2
[1]=TS 位数3
[2]=TS^2 位数7
[3]=TS^3 位数4
[-3]=TS^4 位数4
[-2]=TS^5 位数7
[-1]=TS^6 位数3
この逆元をとると、一般に、[a]^{-1}=[0,-a,0] を使って、
[0]^{-1}=[0]
[1]^{-1}=[0,-1,0]=[1,1,0,0]=[1,1]
[2]^{-1}=[0,-2,0]=[1,1,-1,0]=[1,2,1]
[3]^{-1}=[0,-3,0]=[1,1,-2,0]=[1,1,-1,1,1]=[1,2,1]
[4]^{-1}=[0,-4,0]=[0,3,0]
[5]^{-1}=[0,-5,0]=[0,2,0]
[6]^{-1}=[0,-6,0]=[0,1,0]=[-1,-1]
一般に逆元をとる操作は、[a_1,a_2,\cdots,a_n]^{-1}=[0,-a_n,-a_{n-1},\cdots,-a_1,0]
となり、巡回置換が共役になることをつかうと、
[a_1,a_2,\cdots,a_n]^{-1}\sim[-a_n,-a_{n-1},\cdots,-a_1]
がいえます.
位数のことを考えると、
[2]=[2,2,2,2,2,2]^{-1}=[0,-2,-2,-2,-2,-2,-2,-2,0] や同様にして
[3]=[3,3,3]^{-1}=[0,-3,-3,-3,0] や
[4]=[0,-4,-4,-4,0]
[5]=[0,-5,-5,-5,-5,-5,-5,0]
これから PSL(2,7) の中の168個の元の共役類を手作業で調べます.
そのとき、巡回置換以外で次の関係式がよく使われています.
[\cdots,a_i,a_{i+1},\cdots]=[\cdots,a_i\pm1,\pm1,a_{i+1}\pm1,\cdots]
[\cdots,a_i,a_{i+1},\cdots]=[\cdots,a_i,0,0,a_{i+1},\cdots]
[\cdots,a_{1},\pm1]=[\cdots,a_1\mp1,\mp1,0]
[\cdots,a_i,\cdots]=[\cdots,a_i+7n,\cdots]
[\cdots,\pm3,\cdots]=[\cdots,0,\mp3,\mp3,\mp3,0,\cdots]
結論として、位数が 1,2,3,4の元は、それぞれ共役類が一つしかないということです.
位数が7の元はココにかききれないので、またどこかでかくことにします.
ちなみに、PSL(2,7) の元は、位数が1,2,3,4,7 のどれかです.
位数が1の元
e=[0,0] しかありませんので
当然
共役類はこれを含む類一つだけ.
位数が2の元
位数が2の元は、以下の21個存在します.
[0]
[2,1],[1,2],[-1,-2],[-2,-1],[3,3],[-3,-3]
[0,2,2],[-2,2,0]
[-3,3,0],[0,3,-3]
[0,-3,2,-3],[0,-2,3,-2]
[1,2,3],[1,3,2],[2,3,1].[3,2,1]
[2,2,-1],[-1,2,2]
[3,3,-1],[-1,3,3]
以下、これらはすべて共役であることを調べます.
[0]=[-3,0,3]\sim[0,3,-3]
[0]=[3,0,-3]\sim[-3,3,0]
[1]=TS 位数3
[2]=TS^2 位数7
[3]=TS^3 位数4
[-3]=TS^4 位数4
[-2]=TS^5 位数7
[-1]=TS^6 位数3
この逆元をとると、一般に、[a]^{-1}=[0,-a,0] を使って、
[0]^{-1}=[0]
[1]^{-1}=[0,-1,0]=[1,1,0,0]=[1,1]
[2]^{-1}=[0,-2,0]=[1,1,-1,0]=[1,2,1]
[3]^{-1}=[0,-3,0]=[1,1,-2,0]=[1,1,-1,1,1]=[1,2,1]
[4]^{-1}=[0,-4,0]=[0,3,0]
[5]^{-1}=[0,-5,0]=[0,2,0]
[6]^{-1}=[0,-6,0]=[0,1,0]=[-1,-1]
一般に逆元をとる操作は、[a_1,a_2,\cdots,a_n]^{-1}=[0,-a_n,-a_{n-1},\cdots,-a_1,0]
となり、巡回置換が共役になることをつかうと、
[a_1,a_2,\cdots,a_n]^{-1}\sim[-a_n,-a_{n-1},\cdots,-a_1]
がいえます.
位数のことを考えると、
[2]=[2,2,2,2,2,2]^{-1}=[0,-2,-2,-2,-2,-2,-2,-2,0] や同様にして
[3]=[3,3,3]^{-1}=[0,-3,-3,-3,0] や
[4]=[0,-4,-4,-4,0]
[5]=[0,-5,-5,-5,-5,-5,-5,0]
これから PSL(2,7) の中の168個の元の共役類を手作業で調べます.
そのとき、巡回置換以外で次の関係式がよく使われています.
[\cdots,a_i,a_{i+1},\cdots]=[\cdots,a_i\pm1,\pm1,a_{i+1}\pm1,\cdots]
[\cdots,a_i,a_{i+1},\cdots]=[\cdots,a_i,0,0,a_{i+1},\cdots]
[\cdots,a_{1},\pm1]=[\cdots,a_1\mp1,\mp1,0]
[\cdots,a_i,\cdots]=[\cdots,a_i+7n,\cdots]
[\cdots,\pm3,\cdots]=[\cdots,0,\mp3,\mp3,\mp3,0,\cdots]
結論として、位数が 1,2,3,4の元は、それぞれ共役類が一つしかないということです.
位数が7の元はココにかききれないので、またどこかでかくことにします.
ちなみに、PSL(2,7) の元は、位数が1,2,3,4,7 のどれかです.
位数が1の元
e=[0,0] しかありませんので
当然
共役類はこれを含む類一つだけ.
位数が2の元
位数が2の元は、以下の21個存在します.
[0]
[2,1],[1,2],[-1,-2],[-2,-1],[3,3],[-3,-3]
[0,2,2],[-2,2,0]
[-3,3,0],[0,3,-3]
[0,-3,2,-3],[0,-2,3,-2]
[1,2,3],[1,3,2],[2,3,1].[3,2,1]
[2,2,-1],[-1,2,2]
[3,3,-1],[-1,3,3]
以下、これらはすべて共役であることを調べます.
[0]=[1,0,-1]\sim[0,-1,1]=[1,1,0,1]=[1,2]\sim[2,1]
[0]\sim[-1,0,1]\sim[0,1,-1]=[-1,-2]\sim[-2,-1]
[3,3]=[1,0,2,3]\sim[2,3,1,0]=[2,2,-1]\sim[-1,2,2]
[0]=[-2,0,2]\sim[0,2,-2]
[0]=[2,0,-2]\sim[-2,2,0][0]=[-3,0,3]\sim[0,3,-3]
[0]=[3,0,-3]\sim[-3,3,0]
[0]\sim[1,2]\sim[-3,0,-3,2]\sim[0,-3,2,-3]
[2,3,1]\sim[1,2,3]\sim[0,-1,1,3]\sim[1,3,0,-1]\sim[1,2]
[1,3,2]\sim[3,2,1]\sim[3,1,-1,0]\sim[1,-1,0,3]\sim[1,2]
[-1,3,3]\sim[3,3,-1]=[3,4,1,0]\sim[4,1,0,3]\sim[4,4]\sim[-3,-3]
[-3,-3]\sim[-2,1,-2]\sim[-1,1,2,-2]\sim[-2,-1,1,2]=[-1,2,2]
[-1,3,3]=[-1][3,3]^{-1}=[-1][0,-3,-3,0]=[-1,0,-3,-3,0]=[-4,-3,0]\sim[-3,0,-4]\sim[0]
のように示されます.
位数が2の元は全て共役です.
位数3の元
位数がの元は、次の 56個です。
[1],[-1]
[1,1],[1,3],[2,4],[2,5],[3,1],[3,5],[4,2],[4,6],[5,2],[5,3],[6,4],[6,6]
[0,2,4],[0,2,6],[1,2,2],[1,2,4],[2,2,1],[2,2,4],[3,2,4],[3,2,5],[4,2,0],[4,2,1],[4,2,2],[4,2,3],[4,2,4],[4,2,5],[4,2,6],[5,2,3],[5,2,4],[6,2,0],[6,2,4],[0,3,3],[0,3,5],[1,3,5],[1,3,6][[2,3,4],[2,3,5],[3,3,0],[3,3,5],[4,3,2],[4,3,5],[5,3,0],[5,3,1],[5,3,2],[5,3,3],[5,3,4],[5,3,5],[5,3,6],[6,3,1],[6,3,5]
[0,4,2,0],[0,4,2,1],[0,5,3,0],[0,5,3,3]
これらの互いに共役であることを示します.
長さが大きいものから小さいものへ順に簡単にしていきます.
長さ4のもの
[0,4,2,0]\sim[0,0,4,2]\sim[4,2]
[0,4,2,1]\sim[1,0,4,2]\sim[5,2]
[0,5,3,0]\sim[0,0,5,3]\sim[5,3]
[0,5,3,3]\sim[3,0,5,3]\sim[1,3]
長さ3で、0,1,6 をふくむもの
[0,2,4]\sim[4,0,2]\sim[1], [0,2,6]\sim[6,0,2]\sim[1], [4,2,0]\sim[2,0,4]\sim[-1],
[6,2,0]\sim[2,0,6]\sim[1], [0,3,3]\sim[3,0,3]\sim[-1], [0,3,5]\sim[5,0,3]\sim[1]
[1,2,2]\sim[2,1,2]\sim[1,1], [1,2,4]\sim[4,1,2]=[3,1], [2,2,1]\sim[2,1,2]=[1,1]
[4,2,1]\sim[2,1,4]=[1,3], [4,2,6]\sim[2,-1,4]=[3,5], [6,2,4]\sim[4,-1,2]=[5,3]
[1,3,5]\sim[5,1,3]=[6,4], [1,3,6]\sim[6,1,3]=[5,2], [5,3,1]\sim[3,1,5]=[2,4]
[5,3,6]\sim[3,-1,5]=[4,6], [6,3,1]\sim[3,1,6]\sim[2,5], [6,3,5]\sim[5,-1,3]=[6,4]
長さ3で0,1,6をふくまないもの
[4,2,2]\sim[2,2,4]\sim[1,-1,1,4]\sim[1,-2,3]\sim[3,1,-2]=[2,-3]=[2,4]
[3,2,4]\sim[4,3,2]\sim[4,0,-3,-3,-3,0,2]\sim[-1,-3,-1]\sim
[3,2,5]\sim[5,3,2]\sim[5,0,-3,-3,-3,0,2]\sim[2,-3,-1]\sim[-3,-1,2]\sim[-2,3]
[4,2,3]\sim[2,3,4]\sim[2,0,-3,-3,-3,0,4]\sim[-1,-3,1]\sim[1,-1,-3]\sim[2,-2]
[4,2,4]\sim[2,4,4]=[2,0,3,3,3,0,4]=[5,3,7]=[5,3,0]\sim[3,0,5]=[1]
[4,2,5]=[0,3,3,3,0,2,5]\sim[5,0,3,3,5]=[1,3,5]\sim[5,1,3]\sim[4,2]
[5,2,3]\sim[2,3,5]\sim[2,0,-3,-3,-3,0,5]\sim[-1,-3,2]\sim[2,-1,-3]\sim[3,-2]
[5,2,4]=[5,2,0,3,3,3,0]=[5,5,3,3,0]\sim[5,3,3,0,5]=[5,3,1]\sim[3,1,5]\sim[2,4]
[3,3,5]\sim[5,3,3]\sim[5][3,3]^{-1}=[5][0,-3,-3,0]\sim[2,-3,0]\sim[-1]
[4,3,5]\sim[4,0,-3,-3,-3,0,5]\sim[1,-3,2]\sim[2,1,-3]\sim[1,-4]
[5,3,4]\sim[5,0,-3,-3,-3,0,4]\sim[2,-3,1]\sim[-3,1,2]\sim[-4,1]
[5,3,5]\sim[-2,-2,3]=[-1,1,-1,3]\sim[-1,2,4]\sim[4,-1,2]=[5,3]
長さが2のもの
[1,1]\sim[0,-1,0]\sim[0,0,-1]\sim[-1]
[1,3]\sim[3,1]\sim[2,-1,0]\sim[-1,0,2]\sim[1]
[3,5]\sim[5,3]\sim[5,0,-3,-3,-3,0]\sim[2,-3,-3,0]\sim[-3,-3,0,2]\sim[-3,-1]\sim[-2,1,0]\sim[-1]
[6,6]\sim[0,0,-1,-1]\sim[0,1,0]\sim[1,0,0]\sim[1]
[4,6]\sim[6,4]\sim[-1,4]\sim[0,0,-1,4]\sim[0,1,5]\sim[1,0,5]\sim[-1]
[2,4]\sim[4,2]\sim[3,-1,1]\sim[3,-2,-1]=[-2,-1,3]\sim[-1,4]
[2,5]\sim[5,2]\sim[6,1,3]=[1,3,-1]\sim[1,4,1,0]\sim[4,1,0,1]\sim[4,2]
長さが1のもの.
[1]=[4,0,-3]=[4,0,-3,0,0]=[4,3,3,3,0]\sim[3,3,3,0,4]\sim[3,3,7]\sim[3,0,3]=[-1]
位数が4の元
位数が4の元は、次の42個です.
[3],[4]
[1,5],[1,6],[2,3],[2,6],[3,2],[3,4],[4,3],[4,5],[5,1],[5,4],[6,1],[6,2]
[0,2,1],[0,2,2],[1,2,0],[1,2,6],[2,2,0],[2,2,5],[3,2,3],[3,2,6],[5,2,2],[5,2,5],[6,2,1],[6,2,3],[0,3,0],[0,3,1],[1,3,0],[1,3,4],[2,3,3],[2,3,6],[3,3,2],[3,3,3],[4,3,1],[4,3,6],[6,3,2],[6,3,4]
[0,4,2,2],[0,4,2,6],[0,5,3,4],[0,5,3,6]
同じように長さが小さいもの帰着させていくことで、
これらが互いに共役であることを示します。
長さが4のもの
[0,4,2,2]\sim[2,0,4,2]\sim[6,2]
[0,4,2,6]\sim[6,0,4,2]\sim[3,2]
[0,5,3,4]\sim[4,0,5,3]\sim[2,3]
[0,5,3,6]\sim[6,0,5,3]\sim[11,3]\sim[4,3]
長さが3のもので0,1,6を含むもの.
[0,2,1]\sim[1,0,2]=[3]
[0,2,2]\sim[2,0,2]=[4]
[1,2,0]\sim[2,0,1]=[3]
[1,2,6]\sim[2,-1,1]=[3,2]
[2,2,0]\sim[2,0,2]=[4]
[0,3,0]\sim[0,0,3]=[3]
[0,3,1]\sim[1,0,3]=[4]
[1,3,0]\sim[3,0,1]=[4]
[6,2,1]\sim[2,1,6]=[1,5]
[1,3,4]\sim[4,1,3]=[3,2]
[4,3,1]\sim[3,1,4]=[2,3]
[4,3,6]\sim[3,-1,4]=[4,5]
[3,2,6]\sim[6,3,2]\sim[2,-1,3]=[3,4]
[6,2,3]\sim[2,3,6]\sim[3,-1,2]=[4,3]
[6,3,4]\sim[4,-1,3]=[5,4]
長さが3で0,1,6を含まないもの.
[2,2,5]\sim[1,-1,1,5]=[1,-2,4]\sim[4,1,-2]=[3,-3]
[3,2,3]\sim[2,3,3]\sim[3,3,2]=[0,-3,-3,-3,0,2]=[0,-3,-3,-1]\sim[-1,0,-3,-3]=[-4,-3]
[5,2,2]\sim[5,2,5]\sim[2,5,5]=[2,-1,1,-1]=[3,2,-1]\sim[2,-1,3]=[3,4]
[3,3,3]\sim[0,-3,0]\sim[0,0,-3]=[-3]
長さが2のもの
[1,5]\sim[5,1]=[4,-1,0]\sim[-1,0,4]=[3]
[1,6]\sim[6,1]=[5,-1,0]\sim[-1,0,5]=[4]
[2,3]\sim[3,2]=[0,-3,-3,-3,0,2]=[0,-3,-3,-1]\sim[-1,0,-3,-3]\sim[-4,-3]=[3,4]
[2,6]\sim[6,2]=[2,-1]=[3,1,0]=[1,0,3]=[4]
[3,4]\sim[4,3]=[4,0,-3,-3,-3,0]=[1,-3,-3,0]\sim[-3,-2]=[4,5]
[4,5]\sim[5,4]\sim[-2,-3]=[-1,1,-2]\sim[-2,-1,1]=[-1,2]\sim[0,1,3]\sim[3,0,1]=[4]
長さが1のもの
[3]\sim[0,-5,-2,0][3][2,5]=[0,-5,-2,0,3,2,5]=[0,-5,1,2,5]=[0,-6,1,5]=[0,-7,4]\sim[0,0,4]=[4]
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