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2014年10月30日木曜日

線形代数II演習(10/24)の宿題について

直前になってですが、宿題について考える助けを書いておきます.
ほとんどの人ができると思いますので全くできない人向けです.

C-3-1は f'(X) は当然多項式 f(X) に対する導関数のことです.
f''(X) も2回微分したものです.
f(X) を具体的 a_0+a_1X+a_2X^2 などと数値を置いてやればよいでしょう.

ちなみに、いくつかのベクトルが基底であるためには、ある基底によって表示した
その表示行列が正則であることと同値です.
これは教科書の定理6.4そのものですよね.

第2回の宿題で基底であることを示せという問題が
ありましたが、そのときは、定義に沿って一次独立性と
一次結合性を示してもらいました.
しかし、今回はそのようことをしなくても表示行列の正則性
示せれば十分です.
つまり、表示行列の行列式が0 でないことを示せればいいわけです.
そのためには多項式の係数はどうでなければならないか?
もちろん、定義に戻ってやってもいいです.

2回の宿題をやったとき、一次独立性も一次結合性も
結局同じ条件じゃないか、と思った人もいると思いますが.
その通りです.
それを上の表示行列の正則性と言っているわけです.

C-3-2ですが、
2回目の演習の授業の最初にやったとおり数列のベクトル空間は
(a_n)+(b_n)=(a_n+b_n) のように、n項目同士を足します.
スカラー倍についても、\alpha(a_n)=(\alpha a_n) と各 n 項目に同時にスカラー倍を
すればよいです.
(1) は漸化式から明らかでしょうか.
(2) は一次独立性は \alpha\neq \beta であることからすぐわかります.
一次結合性については、漸化式を解けばよいでしょう.
(3) {\bf w}_1,{\bf w}_2 もフィボナッチ数列だから、(2) の基底の一次結合を使って
かけるはずです.基底であるためには基底 {\bf v}_1,{\bf v}_2 による
表示行列が正則であることです.

C-3-3ですが、これは毎年出している問題で、いつもよくできているので
今回はヒントはなしです.


ヒントについては気が向いたら出しますが、
メールやブログのコメント欄、手習い塾など積極的に質問していただければ
出しやすいです.

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