下のような加法とスカラー倍をもつ $V$ がベクトル空間であることを示すこと
${\bf u},{\bf v},{\bf w}\in V$ 、$\alpha,\beta\in {\Bbb C}$ などとし、
${\bf u}+{\bf v}\in V$ かつ、$\alpha\cdot {\bf v}\in V$
であり、
VS1 $({\bf u}+{\bf v})+{\bf w}={\bf u}+({\bf v}+{\bf w})$
VS2 ${\bf u}+{\bf v}={\bf v}+{\bf u}$
VS3 ${\bf v}+{\bf 0}={\bf v}$ となる${\bf 0}$ が存在する.
VS4....
を示すこと.
ベクトル空間 $V$ の中の部分集合$W$ が部分ベクトル空間であることを示すこと.
任意の ${\bf v},{\bf w} \in W$ と $\alpha\in {\Bbb C}$ に対して、
今回のC問題ですが、
C-1-1
ベクトル空間であることを示す問題ですが、
部分ベクトル空間は再びベクトル空間ですから
$V$ が $P({\Bbb R})_3$ の部分ベクトル空間であることを示せばよいことになります.
(もちろん、ベクトル空間になるための性質VS1からVS8を示してもかまいません.)
$f,g\in P({\Bbb R})_3$ と $\alpha\in {\Bbb R}$ に対して
$f+g\in P({\Bbb R})_3$、$\alpha\cdot f\in P({\Bbb R})_3$
であることを示せばいいことになります.
$f+g\in P({\Bbb R})_3$、$\alpha\cdot f\in P({\Bbb R})_3$
であることは、
$P({\Bbb R})_3$の加法とスカラー倍は何を意味したか?(多項式の係数同士の足し算.)
$V$に入ることは何を意味するのか?($V$ の2つの条件式)
C-1-2
この問題では、行列 $A$ を固定して考えてください.
$W_{a,b}$ が部分ベクトル空間になるには、
上の式 1. 2. から $a,b$ に条件式がでるはずです.
$A=\begin{pmatrix}a_{11}&a_{12}&a_{13}\\a_{21}&a_{22}&a_{23}\end{pmatrix}$
と成分表示してもよいし、そうでなくてもでるはずです.
また、部分ベクトル空間であるためには、$V$ の ${\bf 0}$ を含んでいなければ
なりません.
つまり、数ベクトル空間でいう原点を通らなければならないのです.
これは部分ベクトル空間であるための大切な性質です.
これを使うともう少し早く示すことができますね.
${\bf u},{\bf v},{\bf w}\in V$ 、$\alpha,\beta\in {\Bbb C}$ などとし、
${\bf u}+{\bf v}\in V$ かつ、$\alpha\cdot {\bf v}\in V$
であり、
VS1 $({\bf u}+{\bf v})+{\bf w}={\bf u}+({\bf v}+{\bf w})$
VS2 ${\bf u}+{\bf v}={\bf v}+{\bf u}$
VS3 ${\bf v}+{\bf 0}={\bf v}$ となる${\bf 0}$ が存在する.
VS4....
を示すこと.
ベクトル空間 $V$ の中の部分集合$W$ が部分ベクトル空間であることを示すこと.
任意の ${\bf v},{\bf w} \in W$ と $\alpha\in {\Bbb C}$ に対して、
- ${\bf v}+{\bf w}\in W$ ($V$の加法)
- $\alpha\cdot {\bf v}\in W$ ($V$のスカラー倍)
今回のC問題ですが、
C-1-1
ベクトル空間であることを示す問題ですが、
部分ベクトル空間は再びベクトル空間ですから
$V$ が $P({\Bbb R})_3$ の部分ベクトル空間であることを示せばよいことになります.
(もちろん、ベクトル空間になるための性質VS1からVS8を示してもかまいません.)
$f,g\in P({\Bbb R})_3$ と $\alpha\in {\Bbb R}$ に対して
$f+g\in P({\Bbb R})_3$、$\alpha\cdot f\in P({\Bbb R})_3$
であることを示せばいいことになります.
$f+g\in P({\Bbb R})_3$、$\alpha\cdot f\in P({\Bbb R})_3$
であることは、
$P({\Bbb R})_3$の加法とスカラー倍は何を意味したか?(多項式の係数同士の足し算.)
$V$に入ることは何を意味するのか?($V$ の2つの条件式)
C-1-2
この問題では、行列 $A$ を固定して考えてください.
$W_{a,b}$ が部分ベクトル空間になるには、
上の式 1. 2. から $a,b$ に条件式がでるはずです.
$A=\begin{pmatrix}a_{11}&a_{12}&a_{13}\\a_{21}&a_{22}&a_{23}\end{pmatrix}$
と成分表示してもよいし、そうでなくてもでるはずです.
また、部分ベクトル空間であるためには、$V$ の ${\bf 0}$ を含んでいなければ
なりません.
つまり、数ベクトル空間でいう原点を通らなければならないのです.
これは部分ベクトル空間であるための大切な性質です.
これを使うともう少し早く示すことができますね.
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