[場所1E103(金曜日5限)]
HPに行く
manabaに行く
今回は、
HPに行く
manabaに行く
今回は、
- 無理関数の積分
- 広義積分の定義
無理関数の積分
無理関数とは、ルートを含むものだけを扱います。
また、ルートの中が2次式以下のものを扱います。
\sqrt{ax+b} の変換の仕方
この場合は、t=\sqrt{ax+b} とすればよいです。
例えば、
\int \frac{1}{1+\sqrt{1+2x}}dx とすると、t=\sqrt{1+2x} とすると、
x=\frac{t^2-1}{2} であり、dx=tdt であり、
\int \frac{1}{1+\sqrt{1+2x}}dx=\int\frac{t}{1+t}dt=\int\left(1-\frac{1}{1+t}\right)dt
=t-\log(1+t)+C=\sqrt{1+2x}-\log(1+\sqrt{1+2t})+C
\sqrt{ax^2+bx+c} の変換の仕方
この場合、この2次式が実数解を持つ場合、虚数解を持つ場合で分けます。
実数解 \alpha,\beta を持つ場合
t=\sqrt{\frac{a(x-\beta)}{x-\alpha}} とおく。
x=\frac{\alpha t^2-a\beta}{t^2-a} であり、dx=\frac{2a(\alpha-\beta)t}{(t^2-a)^2}dt と計算できる。
x-\alpha=\frac{\alpha t^2-a\beta}{t^2-a}-\alpha=\frac{\alpha t^2-a\beta-\alpha(t^2-a)}{t^2-a}=\frac{a(\alpha-\beta)}{t^2-a}
\sqrt{ax^2+bx+c}=t(x-\alpha)=\frac{a(\alpha-\beta)t}{t^2-a} であり、このように、
全て t の有理式(有理関数の式)になります。
よって、x,\sqrt{ax^2+bx+c} の有理式の積分は、t の有理式の積分になります。
虚数解を持つ場合。(b^2-4ac<0)
\sqrt{ax^2+bx+c}=t-\sqrt{a}x
とします。ここで、a>0 であることは仮定されます。というのも、ax^2+bx+c=0 虚数解を持つので、
任意の x に対して、ax^2+bx+c は正の数もしくは負の数であり、今は、
実数値関数なので、a>0 となります。
このとき、ax^2+bx+c=t^2-2\sqrt{a}tx+ax^2 となります。
よって、
x=\frac{t^2-c}{2\sqrt{a}t+b},\ \ \frac{dx}{dt}=\frac{2 t(\sqrt{a} t+b)}{(2 \sqrt{a} t+b)^2}
t-x=\frac{t(\sqrt{a} t+b)}{2 \sqrt{a} t+b}
となります。これにより、
x,\sqrt{ax^2+bx+c}, \frac{dx}{dt}
はすべて t の有理関数となります。
例えば、不定積分 \int\frac{x^2}{\sqrt{1+x+x^2}}dx は、
\sqrt{1+x+x^2}=t-x とおくと、
x=\frac{t^2-1}{2t+1} で、\frac{dx}{dt}=\frac{2(t^2+t+1)}{(2 t+1)^2} かつ t-x=\frac{t^2+t+1}{2 t+1}となりますので、
\int\frac{(\frac{t^2-1}{2t+1})^2}{\frac{t^2+t+1}{2t+1}}\cdot \frac{2(t^2+t+1)}{(2t+1)^2}dt=2\int\frac{(t^2-1)^2}{(2t+1)^3}dt
=\int\left(\frac{t}{4}-\frac{1}{4 (2 t+1)}+\frac{3}{2 (2 t+1)^2}+\frac{9}{8 (2 t+1)^3}-\frac{3}{8}\right)dt
=-\frac{3}{8}t+\frac{t^2}{8}-\frac{1}{8}\log(2t+1)-\frac{3}{2}\frac{1}{2t+1}-\frac{9}{16}\frac{1}{(2t+1)^2}+C
=\frac{2 t^4-4 t^3-9 t^2-11 t-5}{4(2 t+1)^2}-\frac{1}{8}\log(2t+1)+C
=\frac{(t^2+t+1)(2t^2-6t-5)}{4(2t+1)^2}-\frac{1}{8}\log(2t+1)+C
よって、この t に x+\sqrt{1+x+x^2} を代入すればよいということになります。
\log(2t+1)=\log(2x+1+2\sqrt{1+x+x^2})=\text{Arcsinh}\frac{2x+1}{\sqrt{3}}-\text{Arcsinh}\frac{1}{\sqrt{3}}+\log 3
です。
また、
\frac{1}{2t+1}=\frac{-1}{3}\left(2 \left(x-\sqrt{x^2+x+1}\right)+1\right)
となり、
\frac{(t^2+t+1)(2t^2-6t-5)}{4(2t+1)^2}
にt=x+\sqrt{1+x+x^2} をいれて、\log の部分と加えて整理してやると、
\frac{4x-6}{8}\sqrt{1+x+x^2}-\frac{1}{8}\text{Arcsinh}(\frac{1+2x}{\sqrt{3}})+C
となります。
任意の x に対して、ax^2+bx+c は正の数もしくは負の数であり、今は、
実数値関数なので、a>0 となります。
このとき、ax^2+bx+c=t^2-2\sqrt{a}tx+ax^2 となります。
よって、
x=\frac{t^2-c}{2\sqrt{a}t+b},\ \ \frac{dx}{dt}=\frac{2 t(\sqrt{a} t+b)}{(2 \sqrt{a} t+b)^2}
t-x=\frac{t(\sqrt{a} t+b)}{2 \sqrt{a} t+b}
となります。これにより、
x,\sqrt{ax^2+bx+c}, \frac{dx}{dt}
はすべて t の有理関数となります。
例えば、不定積分 \int\frac{x^2}{\sqrt{1+x+x^2}}dx は、
\sqrt{1+x+x^2}=t-x とおくと、
x=\frac{t^2-1}{2t+1} で、\frac{dx}{dt}=\frac{2(t^2+t+1)}{(2 t+1)^2} かつ t-x=\frac{t^2+t+1}{2 t+1}となりますので、
\int\frac{(\frac{t^2-1}{2t+1})^2}{\frac{t^2+t+1}{2t+1}}\cdot \frac{2(t^2+t+1)}{(2t+1)^2}dt=2\int\frac{(t^2-1)^2}{(2t+1)^3}dt
=\int\left(\frac{t}{4}-\frac{1}{4 (2 t+1)}+\frac{3}{2 (2 t+1)^2}+\frac{9}{8 (2 t+1)^3}-\frac{3}{8}\right)dt
=-\frac{3}{8}t+\frac{t^2}{8}-\frac{1}{8}\log(2t+1)-\frac{3}{2}\frac{1}{2t+1}-\frac{9}{16}\frac{1}{(2t+1)^2}+C
=\frac{2 t^4-4 t^3-9 t^2-11 t-5}{4(2 t+1)^2}-\frac{1}{8}\log(2t+1)+C
=\frac{(t^2+t+1)(2t^2-6t-5)}{4(2t+1)^2}-\frac{1}{8}\log(2t+1)+C
よって、この t に x+\sqrt{1+x+x^2} を代入すればよいということになります。
\log(2t+1)=\log(2x+1+2\sqrt{1+x+x^2})=\text{Arcsinh}\frac{2x+1}{\sqrt{3}}-\text{Arcsinh}\frac{1}{\sqrt{3}}+\log 3
です。
また、
\frac{1}{2t+1}=\frac{-1}{3}\left(2 \left(x-\sqrt{x^2+x+1}\right)+1\right)
となり、
\frac{(t^2+t+1)(2t^2-6t-5)}{4(2t+1)^2}
にt=x+\sqrt{1+x+x^2} をいれて、\log の部分と加えて整理してやると、
\frac{4x-6}{8}\sqrt{1+x+x^2}-\frac{1}{8}\text{Arcsinh}(\frac{1+2x}{\sqrt{3}})+C
となります。
広義積分の定義
広義積分は証明はせず、定義のみ行いました。
つまり、f(x) が定義されていないような値が定積分の端点がくる場合の
計算を広義積分といい、例えば、f(x) が [a,b) で定義されており、
b において定義されていないとします。
そのとき、
\int_a^bf(x)dx
の計算は、
\lim_{c\to b}\int_a^cf(x)dx
として行います。例えば無限区間の場合がその場合です。
例
\int_0^\infty\frac{1}{e^x+1}dx=\lim_{b\to \infty}\int_1^{e^b}\frac{1}{(t+1)t}dt
=\lim_{b\to \infty}\int_1^{e^b}\left(\frac{1}{t}-\frac{1}{t+1}\right)dt=\lim_{b\to 0}\left[\log t-\log(t+1)\right]_1^{e^b}=\lim_{b\to \infty}(\log\frac{e^b}{1+e^b}-\log\frac{1}{2})=\log 2
となります。
広義積分は証明はせず、定義のみ行いました。
つまり、f(x) が定義されていないような値が定積分の端点がくる場合の
計算を広義積分といい、例えば、f(x) が [a,b) で定義されており、
b において定義されていないとします。
そのとき、
\int_a^bf(x)dx
の計算は、
\lim_{c\to b}\int_a^cf(x)dx
として行います。例えば無限区間の場合がその場合です。
例
\int_0^\infty\frac{1}{e^x+1}dx=\lim_{b\to \infty}\int_1^{e^b}\frac{1}{(t+1)t}dt
=\lim_{b\to \infty}\int_1^{e^b}\left(\frac{1}{t}-\frac{1}{t+1}\right)dt=\lim_{b\to 0}\left[\log t-\log(t+1)\right]_1^{e^b}=\lim_{b\to \infty}(\log\frac{e^b}{1+e^b}-\log\frac{1}{2})=\log 2
となります。
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