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2016年2月3日水曜日

トポロジー入門演習(第11回)(ヒント集6)

[場所1E103(月曜日4限)]

HPに行く.

第9,10回で残っている問題

問題93
開写像ではない連続写像をあげよ.

(ヒント)
{\mathbb R}\to {\mathbb R} への関数で、\mathbb{R} のある開集合が像において、その内部の点において折り返すようなものでよい.y=x^2 などでよい.

問題94
開写像だが、連続でない例をあげよ.

(ヒント)
位相が細かくなる方向に恒等写像を作ればよい.

問題95
f:{\mathbb R}\to {\mathbb R} を連続関数とする.
このとき、この f のグラフ \Gamma:=\{(x,f(x))\in {\mathbb R}^2|x\in{\mathbb R}\}
F:{\mathbb R}\to \Gamma からの埋め込み写像が構成できることを示せ.

(ヒント)
積空間への連続写像を作るには、その写像と、それぞれの成分への射影の合成が連続であればよい.

問題96
\{0,1\}^{\mathbb N} は非可算集合であることを示せ.

(略解答)
(a_n)\in \{0,1\}^{\mathbb N} から \sum_{n=1}^{\infty}\frac{a_n}{2^n} として [0,1] の実数に対応をつけることで、非可算集合に全射を作ることができる.

問題100
無限集合上の有限補集合位相において、任意の無限部分集合の閉包は全体と一致することを示せ.

(略解答)
有限補集合位相の閉集合は有限点集合か、全体集合である.
無限部分集合 X を包むような閉集合は全体集合しかありえない.

問題101
可算無限集合上の有限補集合位相は、第一可算であることを示せ.

(略解答)
任意の x\in X に対して x\in U_n なる開集合の族 \{U_n\}U_{n-1} に対して、ある y\in U_{n-1} に対して、 U_n=U_{n-1}\setminus y として帰納的に定義する.
このとき、\{U_n\} は近傍基であることを示す.

問題102
非可算無限集合上の有限補集合位相は、第一可算ではないことを示せ.

(ヒント)
x\in X において、\mathcal{U}(x) が可算集合となる近傍基とする.
\cap_{B\in \mathcal{U}(x)}B=\{x\} となります.
X-\{x\}=X-\cap_{B\in \mathcal{U}(x)}B=\cup_{B\in \mathcal{U}(x)}(X\setminus B)
より矛盾がいえる.

問題103
XA の内部、外部、境界の直和となることを示せ.
(ヒント)
A の内部、外部、境界の条件から直ちに分かる.

問題105
A,BX の部分集合とするとき、次のことが成り立つことを示せ.
(1) \text{Int}(A)\subset A
(2) \text{Int}(\text{Int}(A))=\text{Int}(A)
(3) \text{Int}(A\cap B)=\text{Int}(A)\cap\text{Int}(B)
(4) \text{Int}(X)=X
(5) A\subset B ならば、\text{Int}(A)\subset\text{Int}(B)
(ヒント)
(1) 集合 A に含まれる開集合の最大であることからあきらか.
(2) \text{Int}(A) は開集合であり、\text{Int}(A) に含まれる最大の開集合は \text{Int}(A) そのものである.
(4) X は開集合であるから、明らか.
(5) x\in \text{Int}(A) ならば、x\in U\subset A\subset B となる U が存在するので、主張は明らか.

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