2018年10月12日金曜日

クラスセミナー(第2回)

[場所1E202(金曜日5限)]

HPに行く

テフ(tex or Latex)について書いておきます。
(注意:以下は、2018年度に行った筑波大学数学類のクラスセミナーやフレッシュマンセミナーで
行った内容をもとに書かれています。
これを読んでいる方は、現在の状況とは異なりますので注意してお読みください。)

テフは、数式や文章を書くためのソフトで、ほとんど全ての数学者は
テフを使って、論文を書いたり、発表のスライドを作ったりしています。

簡単に綺麗に数式を打つことができます。
数式の配置など自動で計算して出力してくれるので、
WordやPower Pointよりも自然な感じのファイルを短時間で
作ってくれます。

ただ、環境を整えるのが少々ハードルが高いこともあり、
最初はとっつきにくいですが、一度インストールしてしまえば、
いつでも綺麗な数式入り文章を書くことができます。
もちろん大学のレポートの作成などに使うことができます。

この文章は、大学のレポートをtexで書いて提出したい!!という
超意欲的な学生向けのもので、texの文章にかける(知識はなくてもいい)情熱と根性を
持ち合わせているかたにむいています。

その代わり、一度高みに登れば、超一流の研究者と同じ環境で数式いりの文章
作成をする環境を整えることができます。

インストール
MacWindowsにインストールには、

Windows なら、リンク などを見ながらやると良いと思います。
初心者向けに簡単インストールの方法も整備されており、
最近では、ボタン一つで少々時間がかかりますが
インストールをやってくれます。
Pathなどのややこしい設定などは不要になります。

Mac なら、こちら を利用するとよいと思います。

エディタ選び
texをインストールした後しなければならないことは、文生を書くための
エディタ(メモ帳などの文章作成ソフト)
を選ぶ必要があります。
確かに、windowsに入っているようなメモ帳でもtex作成が
できるようですが(コマンドプロンプトなどを立ち上げてやらなければ
ならない。

一つの方法は、デフォルトで入っているものを使うということです。
texworksというのがデフォルトで入っている場合が一般的ですので
それほど拘らなければそれを使うのがよいです。

その場合日本語環境が設定されていない場合がありますので、セットアップする必要があります。
https://texwiki.texjp.org/?TeXworks%2F設定
を参照してください。

他のエディタを選ぶ場合には、正解はありませんが、多くの選択肢があります。
私が使ったことのあるものは、
Winshellや、K2editorや、easytexなどです。

macの場合は多くの場合、texshopというものがあって一般的です。

texの設定の構築に断念した人には、
インターネットの環境があれば、Cloud Latexというサイトで、texで作成された
文章を作ってくれます。

すでにインストールした環境を
ウェブ上で作ってくれる上、もちろんpdfなどのファイルを
ダウンロードすることもできます。
サイトは Cloud Latex にあります

インストールの設定を頓挫した人はこちらを試してみるとよいかもしれません。

それではやってみよう

春学期に、サテライト室において日本語を使えるテフ環境を整えましたので、
それを用いれば、何かスライドをつくることができます。

texのコードの中身は特殊なプログラムによってできています。

まず、インターネット上にtexプログラムのコマンド集が多くあります。
たとえば、コマンド集 などがあります。
この中から、自分が出力したいコードや環境を探し出して
いろいろと試してみてください。
また、このコマンド集にないものを試したい場合はさらに検索すると、
styファイルをダウンロードして行う、少し高度なコマンドもいくつかよういされている
場合があります。


ここでは、春学期のページスライドを見てまずは基礎を学習しましょう。

テフのコードの中身はざっくりと

\documentclass[オプション]{文書クラス}
プリアンプル
\begin{document}
本文
\end{document}

のようになっています。

「オプション」と「文書クラス」ところには、には、文章
の種類を指定します。
例えば、
上のスライドの中には、オプションはなく、
\documentclass{article}
としています。日本語を打つ場合は、
\documentclass{jarticle}
とします。jをいれなくても日本語自体は打てます。

また、スライドを作りたい場合は、
春学期のページで書いたスライドの文章(リンク)にあるtexファイルというのを
クリックして中を見て見てください。
jsarticle
という文書クラスを使っています。

「プリアンプル」のところには、使いたいパッケージなどを入れます。
何を入れたら良いか(入れなければならないか)は、その場合ごとに変わってきます。
「本文」のところには、何か文章を入れるとその部分が文章になって出力されます。

[文字]
文字はエディターに直打ちすることにより、出力されます。
文字の大きさを変える場合は、
{\small 文字}

{\large 文字}
のように大きさを変えることができます。
\smallや \large は他にも大きさがあり、1
(サイト)にその大きさの違いが書かれていますので自分で調整してください。
太字にする場合は {\bf ...}
イタリックにする場合は {\it ...}
とします。

[数式]
$”と”$”によって数式を挟むと、数式モードになり、綺麗なTexの数式に
することができます。

数式のあらゆるコマンドは(リンク)などで勉強して作ってください。

例えば、
\int_0^{\infty}e^{-x^2}dx=\frac{\sqrt{\pi}}{2}
のように書いたものをドルマークでくくると、
$\int_0^{\infty}e^{-x^2}dx=\frac{\sqrt{\pi}}{2}$

のようになります。
ドルを1ではなく、2つ繋ぐと
$$\int_0^{\infty}e^{-x^2}dx=\frac{\sqrt{\pi}}{2}$$
のようにセンターよせになります。

[改行]
\\ のようにバックスラッシュを2個入れると、入れたところで文章は改行されます。

[環境]
Texには様々な環境が用意されています。
例えば、センターよせにしたい場合は、

$\verb|\begin{center}|$
文章や数式
$\verb|\end{center}|$

のようにして書くと、文章や数式の部分がセンターよせになります。

他によく使うのは、
$\verb|\begin{enumerate}|$
$\verb|\item|$
$\verb|\item|$
$\verb|\end{enumerate}|$
もあります。(番号付き)箇条書きになります。
$\verb|\begin{itemize}|$
$\verb|\item|$
$\verb|\item|$
$\verb|\end{itemize}|$
とすると、箇条書きだが、先頭が黒丸になります。

このように、\begin{...} と \end{..} によって、他に様々な環境にすることができます。
他の環境については、他のサイトなどでも書かれていますのでそちらを参照してください。

さらに詳しい使い方は、既存のtexファイルなどをどこかで手に入れるか、
コマンド集をみながら使い方を学習するとよいと思います。

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