[場所1E102(水曜日4限)]
配付プリント
HPに行く
今回は、ガンマ関数とベータ関数についてやりました.
また、その周辺の積分の値、\int_0^\infty e^{-x^2}x^sdx について
ガンマ関数で計算をしました.
まず、ガンマ関数は、
\Gamma(s)=\int_0^\infty e^{-t}t^{s-1}dt
s>0 で定義されますので、広義積分として定義され、ベータ関数は、
B(p,q)=\int_0^1t^{p-1}(1-t)^{q-1}dt
として定義します.p,q>0 ですので、これも一般には広義積分です.
ガンマ関数
ガンマ関数( \Gamma 関数)の性質として、
配付プリント
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今回は、ガンマ関数とベータ関数についてやりました.
また、その周辺の積分の値、\int_0^\infty e^{-x^2}x^sdx について
ガンマ関数で計算をしました.
まず、ガンマ関数は、
\Gamma(s)=\int_0^\infty e^{-t}t^{s-1}dt
s>0 で定義されますので、広義積分として定義され、ベータ関数は、
B(p,q)=\int_0^1t^{p-1}(1-t)^{q-1}dt
として定義します.p,q>0 ですので、これも一般には広義積分です.
ガンマ関数
ガンマ関数( \Gamma 関数)の性質として、
- \Gamma(s+1)=s\Gamma(s) (s>0)
- \Gamma(1)=1
- \Gamma(1/2)=\sqrt{\pi}
などがあります.これらは、3つ目を除いて簡単に計算できます.
3つ目は、今回の計算の目的の一つでもあります.
最初のものは、部分積分をすることで、
\Gamma(s+1)=\int_0^\infty e^{-t}t^{s}dt=[-e^{-t}t^s]_0^\infty -\int_0^\infty (-se^{-t}t^{s-1})dt
=s\int_0^\infty e^{-t}t^{s-1}dx=s\Gamma(s)
となります.
上の式を補足しておきます.t>1 であれば、s<n なる整数 n を取っておけば、t^s<t^n なので、ロピタルの定理を用いれば、
0\le \lim_{t\to \infty }\frac{t^s}{e^{t}}\le \lim_{t\to \infty}\frac{t^n}{e^t}=\lim_{t\to \infty }\frac{n!}{e^t}=0 となり、\lim_{t\to \infty}e^{-t}t^s=0 が成り立ちます.
なので、[-e^{-t}t^s]_0^\infty =0 が成り立ちます.
この式 \Gamma(s+1)=s\Gamma(s)と上の2番目の式 \Gamma(1)=1 とから、n を整数とすれば、\Gamma(n+1)=n! が成り立ちます.
他に、\int_0^\infty e^{-x^2}x^{s}dx もガンマ関数で表すことができます.
これは、x^2=t と置換してやると、dt=2xdx となり、x^{s}dx=\frac{1}{2}x^{s-1}dt=\frac{1}{2}t^{\frac{s-1}{2}}dt となるので、
\frac{1}{2}\int_0^\infty e^{-t}t^{\frac{s-1}{2}}dt=\frac{1}{2}\Gamma(\frac{s+1}{2}) となります.
ゆえに、
\int_0^\infty e^{-x^2}x^{s}dx=\frac{1}{2}\Gamma(\frac{s+1}{2})
が成り立ちます.
n が奇数 (n=2k-1) 偶数 (n=2k) と、 と分けて考えれば、
\int_0^\infty e^{-x^2}x^{2k-1}dx=\frac{1}{2}\Gamma(k)=\frac{(k-1)!}2
\int_0^\infty e^{-x^2}x^{2k}dx=\frac{1}{2}\Gamma\left(\frac{2k+1}{2}\right)
=\frac{1}{2}\left(\frac{2k-1}{2}\right)\left(\frac{2k-3}{2}\right)\cdots \left(\frac{1}{2}\right)\Gamma\left(\frac{1}{2}\right)=\frac{(2k-1)!!}{2^{k+1}}\sqrt{\pi}
とより具体的に表すことができます.
ここで、
\Gamma\left(\frac{1}{2}\right)=\sqrt{\pi} を仮定しました.
このあとですぐこの値も計算します.
\int_0^\infty e^{-x^2}dx の値
この値は、重積分を使って証明することができます.
まず、\int\int_{{\mathbb R}^2}e^{-x^2-y^2}dxdy が広義積分が収束することを
既知とします.これは、例題10-2で示しています.
広義重積分を使うと、まず、
\int\int_{{\mathbb R}^2}e^{-x^2-y^2}dxdy=\int\int_{{\mathbb R}^2}e^{-x^2}e^{-y^2}dxdy=\int_{{\mathbb R}}e^{-x^2}dx\int_{\mathbb R}e^{-y^2}dy=\left(\int_{-\infty}^\infty e^{-x^2}dx\right)^2
となります.
次に、極座標表示を用いた計算をします.極座標変換のヤコビアンが r であることを使うと
\int\int_{{\mathbb R}^2}e^{-x^2-y^2}dxdy=\int_0^\infty \int_0^{2\pi}e^{-r^2}rdrd\theta
=2\pi\int_0^\infty e^{-r^2}rdr=2\pi\Gamma(1)=\pi
となり、ゆえに
\left(\int_{-\infty}^\infty e^{-x^2}dx\right)^2=\pi
なので、
\int_{-\infty}^\infty e^{-x^2}dx=\sqrt{\pi}
が成り立ちます.積分範囲を半分にすれば、被積分関数が偶関数であることから、
\int_{0}^\infty e^{-x^2}dx=\frac{\sqrt{\pi}}{2}
も成り立ちます.よって、この式から、\int_0^\infty e^{-x^2}x^{s}dx の s=0 を入れることから、
\Gamma\left(\frac{1}{2}\right)=\sqrt{\pi}
と計算できます.
ベータ関数
ベータ関数 ( B関数) は最初に書いたように定義されますが、基本的な公式として
- B(p,q)=\frac{\Gamma(p)\Gamma(q)}{\Gamma(p+q)}
- B(p,q)=B(q,p)
- 2\int_0^{\frac{\pi}{2}}\cos^{2p-1}\theta\sin^{2q-1}\theta d\theta
があります.最初の等式は、ベータ関数の収束を込みで、今回の宿題です.
2つ目は、最初の等式を認めれば、容易にわかります.最後の等式は、今回の宿題でもありました.ここでやっておきます.
t=\cos^2\theta とすると、dt=2\cos\theta(-\sin\theta )d\theta となります.
\int_0^1t^{p-1}(1-t)^{q-1}dt=\int_{\frac{\pi}{2}}^0\cos^{2p-2}\theta\sin^{2q-2}\theta(-2\cos\theta\sin\theta)d\theta
=2\int_{0}^{\frac{\pi}{2}}\cos^{2p-1}\theta\sin^{2q-1}\theta d\theta
となります.
これを用いると、
\int_0^{\frac{\pi}{2}}\sin^3\theta \cos^4\theta d\theta=\frac{1}{2}B(\frac{5}{2},2)=\frac{1}{2}\frac{\Gamma(\frac{5}{2})\Gamma(2)}{\Gamma(\frac{9}{2})}
=\frac{1}{2}\frac{ \frac{3}{2}\frac{1}{2}\sqrt{\pi}\cdot 1}{\frac{7}{2}\frac{5}{2}\frac{3}{2}\frac{1}{2}\sqrt{\pi}}=\frac{2}{35}
と計算できます.
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