\frac{1}{\cos^nx}
の積分を計算します.
\int_0^x\frac{d\theta}{\cos\theta}=\text{Arsinh}(\tan (x))
に一致することをこちら(リンク)で見ました.
なので、ここで、
C_n(x)=\int_0^{\text{Arctan}(x)}\frac{d\theta}{\cos^n\theta}
とおきます.
このとき、s(\theta)=\tan\theta とおくと、
ds=\frac{1}{\cos^2\theta}d\theta=(1+s^2)d\theta なので、
C_n(x)=\int_0^{\text{Arctan}{x}}\left(\frac{1}{\cos^2 \theta}\right)^{\frac{n}{2}}d\theta
=\int_0^{x}(1+s^2)^{\frac{n}{2}-1}ds
となります.つまり、この無理関数の積分が計算できれば
良いことになります.
n=2k の場合、
となり、C_{2k}(x) は次数が 2k-1 次の多項式(奇関数)になります.
n=2k-1 の場合
F_k を最初の方から計算していくと、
F_1(x)=0,
F_2(x)=\frac{1}{2}
F_3(x)=\frac{1}{8}(2x^2+5)
F_4(x)=\frac{1}{48}(8x^4+26x^2+33)
F_5(x)=\frac{1}{384}(48x^6+200x^4+326x^2+279)
F_6(x)=\frac{1}{1280}(128x^8+656x^6+1368x^4+1490x^2+965)
となります.
したがって、元々の関数でいえば、
\int_0^x\frac{d\theta}{\cos^{2k}(\theta)}=f_n(\tan x)
となり、
\int_0^x\frac{d\theta}{\cos^{2k-1}(\theta)}=\sin x(1+\tan^2x)g_n(\tan x)+\frac{(2k-3)!!}{(2k-2)!!}\text{Arsinh}(\tan x)
のような形になります.f_n(x),g_n(x) はある多項式.
の積分を計算します.
\int_0^x\frac{d\theta}{\cos\theta}=\text{Arsinh}(\tan (x))
に一致することをこちら(リンク)で見ました.
なので、ここで、
C_n(x)=\int_0^{\text{Arctan}(x)}\frac{d\theta}{\cos^n\theta}
とおきます.
このとき、s(\theta)=\tan\theta とおくと、
ds=\frac{1}{\cos^2\theta}d\theta=(1+s^2)d\theta なので、
C_n(x)=\int_0^{\text{Arctan}{x}}\left(\frac{1}{\cos^2 \theta}\right)^{\frac{n}{2}}d\theta
=\int_0^{x}(1+s^2)^{\frac{n}{2}-1}ds
となります.つまり、この無理関数の積分が計算できれば
良いことになります.
n=2k の場合、
C_{2k}(x)=\int_0^x(1+s^2)^{k-1}ds
となり、C_{2k}(x) は次数が 2k-1 次の多項式(奇関数)になります.
n=2k-1 の場合
部分積分をすることで、
C_{2k-1}(x)=\int_0^x(1+s^2)^{k-\frac{3}{2}}ds
=\left[(1+s^2)^{k-\frac{3}{2}}s\right]_0^x-\int_0^x\left(k-\frac{3}{2}\right)(1+s^2)^{k-\frac{5}{2}}s\cdot 2sds
=(1+x^2)^{k-\frac{3}{2}}x-(2k-3)\int_0^x(1+s^2)^{k-\frac{5}{2}}(1+s^2-1)ds
=(1+x^2)^{k-\frac{3}{2}}x-(2k-3)(C_{2k-1}(x)-C_{2k-3}(x))
となりよって、
(2k-2)C_{2k-1}(x)=(1+x^2)^{k-\frac{3}{2}}x+(2k-3)C_{2k-3}(x)
つまり、=(1+x^2)^{k-\frac{3}{2}}x-(2k-3)(C_{2k-1}(x)-C_{2k-3}(x))
となりよって、
(2k-2)C_{2k-1}(x)=(1+x^2)^{k-\frac{3}{2}}x+(2k-3)C_{2k-3}(x)
C_{2k-1}(x)=\frac{1}{2k-2}(1+x^2)^{k-\frac{3}{2}}x+\frac{2k-3}{2k-2}C_{2k-3}(x)
という漸化式が得られました.
よって、帰納的に、
C_{2k-1}(x)=x\sqrt{1+x^2}F_k(x)+\frac{(2k-3)!!}{(2k-2)!!}\text{Arsinh}(x)
であることがわかります.F_k(x) は、ある多項式です.
C_n(x) は、n が偶数より、奇数の方がややこしい関数になりました.
よって、帰納的に、
C_{2k-1}(x)=x\sqrt{1+x^2}F_k(x)+\frac{(2k-3)!!}{(2k-2)!!}\text{Arsinh}(x)
であることがわかります.F_k(x) は、ある多項式です.
C_n(x) は、n が偶数より、奇数の方がややこしい関数になりました.
F_k(x) の関数を求めます.
展開すると、\text{Arsin}(x) の成分ではない部分は、
\sum_{l=1}^{k-1}\frac{(2k-2l-2)!!}{(2k-2)!!}\frac{(2k-3)!!}{(2k-2l-1)!!}(1+x^2)^{k-l-\frac{1}{2}}x
=x\sqrt{1+x^2}\sum_{l=0}^{k-2}\frac{(2k-3)!!(2l)!!}{(2k-2)!!(2l+1)!!}(1+x^2)^l
展開すると、\text{Arsin}(x) の成分ではない部分は、
\sum_{l=1}^{k-1}\frac{(2k-2l-2)!!}{(2k-2)!!}\frac{(2k-3)!!}{(2k-2l-1)!!}(1+x^2)^{k-l-\frac{1}{2}}x
=x\sqrt{1+x^2}\sum_{l=0}^{k-2}\frac{(2k-3)!!(2l)!!}{(2k-2)!!(2l+1)!!}(1+x^2)^l
となるので、
F_k(x)=\sum_{l=0}^{k-2}\frac{(2k-3)!!(2l)!!}{(2k-2)!!(2l+1)!!}(1+x^2)^l
となります.
F_k(x)=\sum_{l=0}^{k-2}\frac{(2k-3)!!(2l)!!}{(2k-2)!!(2l+1)!!}(1+x^2)^l
となります.
F_k を最初の方から計算していくと、
F_1(x)=0,
F_2(x)=\frac{1}{2}
F_3(x)=\frac{1}{8}(2x^2+5)
F_4(x)=\frac{1}{48}(8x^4+26x^2+33)
F_5(x)=\frac{1}{384}(48x^6+200x^4+326x^2+279)
F_6(x)=\frac{1}{1280}(128x^8+656x^6+1368x^4+1490x^2+965)
となります.
したがって、元々の関数でいえば、
\int_0^x\frac{d\theta}{\cos^{2k}(\theta)}=f_n(\tan x)
となり、
\int_0^x\frac{d\theta}{\cos^{2k-1}(\theta)}=\sin x(1+\tan^2x)g_n(\tan x)+\frac{(2k-3)!!}{(2k-2)!!}\text{Arsinh}(\tan x)
のような形になります.f_n(x),g_n(x) はある多項式.
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