ある数列 a_n の級数
\sum_{n=1}^\infty a_n
の収束はその数列のオーダーを計算することで分かることがあります.
オーダーについては、コチラ(ラージオー)、とコチラ(スモールオー)
よく知られた判定条件(ダランベールの方法、コーシーの方法、ガウスの方法)
で分かる場合はそれを使えばよいですが、それもうまくいかないときはこの
方法を用います.
まず、収束のためには、a_n\to 0\ \ (n\to \infty) が成り立つことが必要ですから、
a_n=O(f(n)) となったとき、 f(n)\to 0\ \ (n\to \infty) が必要です.
このとき、ある有界な実数 C が存在して十分大きい任意の n に対して、
|\frac{a_n}{f(n)}|<C が成り立ちます.
よって、 |a_n|<C|f(n)| より、
\sum_{n\ge N}^\infty |a_n|<C\sum_{n\ge N}^\infty |f(n)|
となります.
ここで、次の仮定をおきます。
|f(n)| が収束する級数である.
そうすると、
\sum_{n\ge N}^\infty |f(n)|<\infty
がなりたち、
結果、
\sum_{n\ge N}^\infty |a_n|<\infty が成り立つことになります.
よって、有限個付け加えたもとの級数
\sum_{n=1}^\infty a_n
も収束することがわかります.
例えば、
a_n=\frac{1}{n^2+n+1} の級数の収束性をみると、
f(n)=\frac{1}{n^2} として、
\frac{a_n}{f(n)}=\frac{n^2}{1+n+n^2}\to 1 となり
\frac{1}{n^2+n+1}=O(1/n^2) が成り立ちます.
つまり、
\sum_{n=1}^\infty \frac{1}{1+n+n^2}
が収束することが分かります.
まとめると、級数 \sum a_n の収束のためには数列の各項 a_n が、
その級数が収束するような数列 f(n) のオーダーをもてばよい.つまり、
a_n=O(f(n))
となることです.
もう少し複雑な例を コチラ にあげました.
\sum_{n=1}^\infty a_n
の収束はその数列のオーダーを計算することで分かることがあります.
オーダーについては、コチラ(ラージオー)、とコチラ(スモールオー)
よく知られた判定条件(ダランベールの方法、コーシーの方法、ガウスの方法)
で分かる場合はそれを使えばよいですが、それもうまくいかないときはこの
方法を用います.
まず、収束のためには、a_n\to 0\ \ (n\to \infty) が成り立つことが必要ですから、
a_n=O(f(n)) となったとき、 f(n)\to 0\ \ (n\to \infty) が必要です.
このとき、ある有界な実数 C が存在して十分大きい任意の n に対して、
|\frac{a_n}{f(n)}|<C が成り立ちます.
よって、 |a_n|<C|f(n)| より、
\sum_{n\ge N}^\infty |a_n|<C\sum_{n\ge N}^\infty |f(n)|
となります.
ここで、次の仮定をおきます。
|f(n)| が収束する級数である.
そうすると、
\sum_{n\ge N}^\infty |f(n)|<\infty
がなりたち、
結果、
\sum_{n\ge N}^\infty |a_n|<\infty が成り立つことになります.
よって、有限個付け加えたもとの級数
\sum_{n=1}^\infty a_n
も収束することがわかります.
例えば、
a_n=\frac{1}{n^2+n+1} の級数の収束性をみると、
f(n)=\frac{1}{n^2} として、
\frac{a_n}{f(n)}=\frac{n^2}{1+n+n^2}\to 1 となり
\frac{1}{n^2+n+1}=O(1/n^2) が成り立ちます.
つまり、
\sum_{n=1}^\infty \frac{1}{1+n+n^2}
が収束することが分かります.
まとめると、級数 \sum a_n の収束のためには数列の各項 a_n が、
その級数が収束するような数列 f(n) のオーダーをもてばよい.つまり、
a_n=O(f(n))
となることです.
もう少し複雑な例を コチラ にあげました.
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