[場所1E503(月曜日5限)]
HPに行く
今、B=AA^T を考えます。(A^T は行列 A の転置)
このとき、
B=\begin{pmatrix}d_1&t&\cdots &\cdots&t\\t&d_2&t&\cdots &t\\\vdots&\cdots&\ddots&\cdots&\vdots\\t&\cdots&t&d_{n-1}&t\\t&\cdots&\cdots&t&d_m\end{pmatrix}
d_1,d_2,\cdots, d_m は、|C_1|,|C_2|,\cdots, |C_m| であり、
t=|C_i\cap C_j| である。
今、任意の i に対して、d_i>t であるとすると、
この行列は正定値となる。
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外書輪講です。
読んでいる本は33-Miniatures(Matousek)です。
線形代数10問題の続き
A が正則行列であることと、
\forall {\bf v}\in V において A{\bf v}={\bf 0}\Rightarrow {\bf v}={\bf 0}
\forall {\bf v}\in V において A{\bf v}={\bf 0}\Rightarrow {\bf v}={\bf 0}
であることが同値であることがさらに残りました。
この関係についてはどうしても理解してほしいと思います。
そして、今回の輪講の中にもそれが登場しました。
この関係についてはどうしても理解してほしいと思います。
そして、今回の輪講の中にもそれが登場しました。
Miniarure 4
Same-size intersection(Fisherの不等式)のつづきでした。
Miniature 3に引き続き、行列の階数を用いて行う極値集合論です。
定理
C_i\ \ (i=1,2,\cdots, m) を n 個の元からなる集合の部分集合とする。
C_i\cap C_j が空集合ではなく、お互い違う集合だが、
C_i\cap C_j が空集合ではなく、お互い違う集合だが、
集合のサイズ(濃度、もしくは元の数)(|C_i\cap C_j|とかく)が
一致しているとする。このとき、 m\le n である。
この包含関係を行列にして、
a_{ij}=\begin{cases}1&j\in C_i\\0&j\not\in C_i\end{cases}
として行列 A=(a_{ij}) を作る。
一致しているとする。このとき、 m\le n である。
この包含関係を行列にして、
a_{ij}=\begin{cases}1&j\in C_i\\0&j\not\in C_i\end{cases}
として行列 A=(a_{ij}) を作る。
今、B=AA^T を考えます。(A^T は行列 A の転置)
このとき、
B=\begin{pmatrix}d_1&t&\cdots &\cdots&t\\t&d_2&t&\cdots &t\\\vdots&\cdots&\ddots&\cdots&\vdots\\t&\cdots&t&d_{n-1}&t\\t&\cdots&\cdots&t&d_m\end{pmatrix}
d_1,d_2,\cdots, d_m は、|C_1|,|C_2|,\cdots, |C_m| であり、
t=|C_i\cap C_j| である。
今、任意の i に対して、d_i>t であるとすると、
この行列は正定値となる。
正定値
対称行列 A が正定置であるとは、
{\bf x}\neq 0\Rightarrow {\bf x}^TA{\bf x}>0
であることをいう。
対偶をとれば、{\bf x}^TA{\bf x}=0 ならば、{\bf x}={\bf 0} となる。
対偶をとれば、{\bf x}^TA{\bf x}=0 ならば、{\bf x}={\bf 0} となる。
正定値な行列は、正則であることを示してもらいました。
B が正定値な行列とすると、
B{\bf x}=0 とすると、{\bf x}^TB{\bf x}=0 であり、
このとき、正定値性から、{\bf x}=0 が成り立ちます。
このことから B が正則であると言えます。
よって、Miniature 3と同じ議論から、
\text{rank}(B)\le\text{rank}(A) から、m\le n が成り立ちます。
残った部分は、d_i=t となってしまう場合ですが、
Matousekではこの場合について最初に m\le n を示しています。
もし、こうなった場合、C_i がすべての C_j に含まれています。
C_j\setminus C_i\ \ j=1,2,\cdots, m は j\neq i でない場合空ではなく、
すべて相異なります。
つまり、n-t の元を C_j\setminus C_i\ \ j=1,2,\cdots, i-1,i+1,\cdots,m
の元として振り分ければよいのだから、
これは、m\le n を意味します。
B{\bf x}=0 とすると、{\bf x}^TB{\bf x}=0 であり、
このとき、正定値性から、{\bf x}=0 が成り立ちます。
このことから B が正則であると言えます。
よって、Miniature 3と同じ議論から、
\text{rank}(B)\le\text{rank}(A) から、m\le n が成り立ちます。
残った部分は、d_i=t となってしまう場合ですが、
Matousekではこの場合について最初に m\le n を示しています。
もし、こうなった場合、C_i がすべての C_j に含まれています。
C_j\setminus C_i\ \ j=1,2,\cdots, m は j\neq i でない場合空ではなく、
すべて相異なります。
つまり、n-t の元を C_j\setminus C_i\ \ j=1,2,\cdots, i-1,i+1,\cdots,m
の元として振り分ければよいのだから、
これは、m\le n を意味します。
Miniature 5
は誤り訂正符合のについての内容です。
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