[場所1E503(月曜日5限)]
HPに行く
今回は、Miniature 2 の途中からとMiniature 3,4の途中まで終わりました。
Miniature 2
は、Fibonacci 数列の一般項を見つける方法です。
${\mathbb R}^\infty=\{(a_n)|a_n\in {\mathbb R},n\in{\mathbb N}\}$
を実数を係数とする数列の空間を表します。
この数列は無限次元でしたが、
$W=\{(a_n)\in{\mathbb R}^\infty|a_{n+2}=a_{n+1}+a_n,n\in{\mathbb N}\}$
として条件を入れると、有限次元となります。
この場合、次元は2です。
次回は、この定理の続きからです。
HPに行く
今回は、Miniature 2 の途中からとMiniature 3,4の途中まで終わりました。
Miniature 2
は、Fibonacci 数列の一般項を見つける方法です。
${\mathbb R}^\infty=\{(a_n)|a_n\in {\mathbb R},n\in{\mathbb N}\}$
を実数を係数とする数列の空間を表します。
この数列は無限次元でしたが、
$W=\{(a_n)\in{\mathbb R}^\infty|a_{n+2}=a_{n+1}+a_n,n\in{\mathbb N}\}$
として条件を入れると、有限次元となります。
この場合、次元は2です。
$\tau_1,\tau_2$ を $\tau^2-\tau-1=0$となる異なる2つの解とするとき、
$${\bf u}=(\tau_1^0,\tau_1^2,\cdots, \tau_1^n,\cdots)$$
$${\bf v}=(\tau_2^0,\tau_2^2,\cdots, \tau_2^n,\cdots)$$
は、$W$ の元に含まれており、
これらは、一次独立であることが示されます。
$W$ が2次元であることは、すべての $W$ の元がこれらの一次結合であること
を示されれば、$\dim(W)=2$ であることがわかります。
つまり、${\bf u},{\bf v}$ は $W$ の基底となります。
つまり、${\bf u},{\bf v}$ は $W$ の基底となります。
この2つの元 $\{{\bf u},{\bf v}\}$ の他の2つ一次独立の元を使っても
同じように $W$ の全ての元をつくることができます。
同じように $W$ の全ての元をつくることができます。
系として、次のようなフィボナッチ数列
$$F_0=0, F_1=1, F_2=1,\cdots, $$
を ${\bf u}, {\bf v}$ の一次結合で書くこともできますので、
$F_n=\alpha \tau_1^n+\beta\tau_2^n$ のように書くことができます。
この式は、任意の $n$ に対して成り立ちますが、$\alpha,\beta$ は $n$ によらない定数です。
ここで、$\tau_1=\frac{1+\sqrt{5}}{2}, \tau_2=\frac{1-\sqrt{5}}{2}$
となりますので、$\alpha=\frac{1}{\sqrt{5}}$, $\beta=-\frac{1}{\sqrt{5}}$
であるから結局、
$$F_n=\frac{1}{\sqrt{5}}\left(\left(\frac{1+\sqrt{5}}{2}\right)^n-\left(\frac{1-\sqrt{5}}{2}\right)^n\right)$$
と計算できます。
Miniature 3
は、Odd townクラブの話です。
この話は、極値集合論の話(組み合わせ数学の領域の話)です。
この話は、極値集合論の話(組み合わせ数学の領域の話)です。
「The Clubs of Odd town 」とは、以下のような話です。
$n$ 人の住民はクラブを作るのが好きである。
$n$ 人の住民はクラブを作るのが好きである。
住民はいくらでもクラブを作るので、それを制限するために
以下の条件を設けた。
- 各クラブに入る人数は奇数である。
- 任意の2つのクラブに対して、そのクラブに共通して入っている人の数は偶数である
このとき、クラブの数 $m$ は $n$ 以下となる。
この話は以前も書いたので、こちらにリンクを貼っておきます。
この不等式は、線形代数を使って示すことができます。
$i=1,2.\cdots, m$ として、$C_i$を名前が $i$ のクラブとする。
$j\in C_j$ として、クラブ $j$ に $i$ という人が所属していることを表します。
行列 $A$ を
$$A=(a_{ij})$$
として、$a_{ij}=\begin{cases}1&j\in C_i\\0&j\not\in C_i\end{cases}$
として定義をします。
このとき、$A{}^tA$ は条件から ${\mathbb Z}/2{\mathbb Z}$ において
単位行列になりますので、
$m= \text{rank}(A{}^tA)\le \text{rank}(A)\le n$ となるので、
$m\le n$ が成り立ちます。
Minature 4
は、Miniature 3に引き続き組み合わせ論で類似の話です。
$C_i$ を $n$ 個の元からなる集合の空ではない部分集合とします。
$C_1,C_2,\cdots, C_m$ を互いに異なるそうした部分集合とする。
つまり、これら $\{C_1,C_2,\cdots, C_m\}$ は、最大 $2^n-1$ 個の
ヴァリエーションがあります。
なので、自然に、$m\le 2^n-1$ なる不等式が成り立ちます。
ヴァリエーションがあります。
なので、自然に、$m\le 2^n-1$ なる不等式が成り立ちます。
この章での主張は次です。
定理(Generalized Fisher inequality)
もし、$C_i\cap C_i$ $i,j$ によらずすべて同じ数の元からなる集合のとき、
$m$ は、$n$ 以下になる。
次回は、この定理の続きからです。
発表の準備で心がけること
人の前で何かを説明するとき(プレゼンや発表など数学に限らず)、
心がけることは、本説明をしているときに、細部を怠らないことで
説明することです。(あまり本筋と関係のない細部について説明するときや
脱線の話をするときは細部をそれほど話す必要はありません。)
そのとき、口で言うだけでなく、何か形に
脱線の話をするときは細部をそれほど話す必要はありません。)
そのとき、口で言うだけでなく、何か形に
残すように(例えばスライドや黒板に書くようにして)で提示します。
例えば、何回も復習する場合は、黒板に残しておいて
なんども引用します。
例えば、何回も復習する場合は、黒板に残しておいて
なんども引用します。
(こんな簡単なことは説明をしなくてもわかるだろう)ということは
決してありません。
決してありません。
例えば、フィボナッチ数列なら、必ずフィボナッチ数列を特徴付ける式
や関係式、行列表示をするならその行列は書くことが必須ですし、
定理を書くなら、仮定、結論などはかき、
証明をするならレポートで証明を書くくらいの精度でかくこと方が
良いでしょう。
とにかく丁寧に丁寧に説明をしてください。
定理を書くなら、仮定、結論などはかき、
証明をするならレポートで証明を書くくらいの精度でかくこと方が
良いでしょう。
とにかく丁寧に丁寧に説明をしてください。
また、Odd townなら、どのような条件でクラブを作るのかなど
は必ず書くようにします。
また、説明をしている人はよくわからないとおもますが、
一生懸命予習をした人なら、内容についてはよくわかっていますが、
そうでない人には、よくわかっていないということがわかりません。
その点注意しましょう。
つまり、説明は一度言えばわかってもらえるとも限らないので、
一生懸命予習をした人なら、内容についてはよくわかっていますが、
そうでない人には、よくわかっていないということがわかりません。
その点注意しましょう。
つまり、説明は一度言えばわかってもらえるとも限らないので、
(自分はよくわかっていても)説明を繰り返すことが有効です。
少しくどいかなと思われるくらいがちょうど良いです。
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